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まちアート3丁目

Author:まちアート3丁目
【photo】 - NICUのびっこより -

ひとつのモノを、いろんな視点で楽しみたい。そこには、発見・笑いあり!こども心い~っぱいの、わたしん家です。

家の近所に畑を借りて、ぼちぼち野菜作りを楽しんでいます。実家の田んぼもやってます。
田んぼや畑には、たくさんの生き物がすんでいます。
ありがたい・命をいただいています!

◇ - 『tennen』 - ◇
・open:月・火・水 10:00~16:00 (※祝日は、お休み)
・tel:  090-5696-3552

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宮嶋康彦トークショー 山口で発見!「天然物たい焼へ100年目の拍手」
宮嶋康彦トークショー 
山口で発見!「天然物たい焼へ100年目の拍手」

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photo: 徳地の和紙をつかった魚拓のハガキセット

2009年5月3日まで、たい焼が生まれて今年が100年目を記念して
ギャラリー Atelier Sereno(山口市) にて開催されていた 『たい焼の魚展』。
 4月26日(日)
 私は、二十数年かけ全国の天然物(一匹ずつ型に入れて焼いたモノ)の魚拓を採取したという
 写真家:宮嶋康彦さんのトークショーへ 行って来ました。
 当日は、魚拓の実演、周南市の「やっとこ家」 さんのたい焼もお土産にいただいて
 楽しくて・とってもおいしい時間でした♪ その様子をご紹介します。

●トークショー
会場はニューメディアプラザ。大勢のお客様と一緒にお話を聞きました。

実は私、トークショーにて、初めて写真家:宮嶋康彦さん(57)のことを知りました。
宮嶋さんは、1975年写真家としてデビュー。
しばらくして奥日光(1981年)にて、5年間の山暮らしをしたそうです。
「自然とは何か・・・」 を考えたかった。 (その後東京へ戻り、写真家として執筆活動をする)

  そこで撮影された写真の数々は、人なんかどこにもいなくて ただ自然の壮大さを感じさせる。
  空気がはりつめた凛とした美しさ、水の流れ、風、そこに生きる動物たち・・・
  本来のあるべき ありのままの自然がそこに写し出されていました。

  「こんなきれいな場所が、日本にあったんだ・・・。」
 
  この瞬間を撮影するには、この場所を探して行かないといけない。
  そして、よかれと思う光の瞬間を カメラを持ってそこで待つ。
  ・・・宮嶋さんが撮影している時間を想像するだけで、胸がワクワクしてくる写真でした。

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photo: グローブみたいにあったかい宮嶋さんの手

●魚拓をはじめたきっかけ
奥日光に住んでいる時、趣味の釣りのおやつにと買った3丁のたい焼。
いつもの様に釣った魚拓を採り、ふと横を見ると 「こいつも魚だった」 と、
たい焼の魚拓を採ったのが、はじまりだとか。

その魚拓を山小屋へ飾る。 → 訪ねてきた友達が、「何の魚だ??」 と面白がって見る。
そんなに面白いなら、みんなを笑わせることがしたいと本格的に魚拓を採り始めたそうです!

 はじめて天然の魚拓を採ったのは、
 「およげたい焼くん」 の歌になった東京の有名なたい焼家さん。(浪花家総本店)
 そこで、一匹ずつ焼く天然物のたい焼と 何丁が一度に焼ける養殖物のたい焼があることを知り、
 手間をかけてつくる天然物を 採取する事を決めました。

それから東京中のたい焼を探すけれど、天然物はなかなか見つからず・・・
実は、「およげたい焼くん」 の歌がヒットしてから 日本中がたい焼ブームとなり
たい焼も、大量生産へと移行しました。 (2・3年のブームだったらしい)
それを機に、鋳型は一度に何丁も焼ける型に変わっていき、
今では昔のやっとこ(一匹ずつ焼く鋳型)をつくる工場も国内で一軒になったそうです。

  こんなとこにも、時代の流れがあったんですね・・・・。

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photo: 実演されたやっとこ家さんの魚拓

●魚拓の取りかた/直接法と間接法
会場では、魚拓の実演がありました。
採るのは、前回の魚拓から5年目にして出会った、周南市 「やっとこ家」 さんのたい焼です。

 「みなさんもいつか採るときがあるかもしれないから、よく見といてよ!」
 と、宮嶋さんの呼吸を感じながら 間近で魚拓を採る様子を見ました。

 水を湿らせるときは慎重に、立体的にしっかり型をとっていく。
 少し乾きかけたところで、墨をたたいていく。
 あせりすぎると、紙が破れてしまうの慎重に慎重に・・・。

 ・直接法→ たい焼に直接墨を塗って魚拓を採るもの。
 ・間接法→ たい焼との間に一枚紙を挟みこみ、その紙を湿らせ、
        その上にもう一枚紙をのせてから、タンポンに墨をしみこませてたたいて採るもの。

宮嶋さんは、最後にたい焼を食べるので間接法で魚拓をしています。
コンパクトな魚拓セットをいつも持ち歩いていて、
その土地の水をつかって、魚拓を採取するのも魅力の一つなんだそうです。

 この作業をたい焼家さんの側で真剣にやってると思うと、
 おかしくてちょっぴり笑ってしまいました。

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photo: たい焼の魚拓展より

●魚拓は、焼いた人の人生だ!
宮嶋さんの天然物たい焼を探しは、仕事で全国へ出かけたときに始まります。
地元人に たい焼がないかと訪ね、それが天然物か養殖物かを確かめて、
ドキドキしながら、お店を訪ねます。

天然物に出会えた時は うれしくて、魚拓を採った後 お店の人といっぱい話をするんだそうです。
そうすると、その店とたい焼を焼いている人の人生が見えてきて、その事を伝えたいと思う。
そのオモイが、魚拓の側にさらっと書にして 記されています。
  あっぱれ!しっぽまであんこが入る誠実さ・・・・

この4月、山口県下関市にて 「このたい焼に出会うために僕は魚拓を採ってきたんだ!!」
そんな衝撃的な、たい焼家さんに出会ったそうです。
それは、今から70年前のやっとこで焼き続けているおばちゃんのたい焼です。
このたい焼こそ、今まで出会った中で一番古いやっとこ!

  「型はボロボロだったよ・・・。でも、ここのたい焼には、おばちゃんの人生があるんだ・・・・」
  「あんこだって2回にわけて入れないといけないし、手間隙はかかるうまいたい焼だよ。」
  魚拓を見ながら嬉しそうにお話される宮嶋さんが とっても印象的でした。

●写真は撮らない・・・?
「写真家のくせに、気づいたら いつもたい焼家の写真を撮らないんですよ・・・」
モノクロ写真が好きだという宮嶋さん。

  写真は、光を写し撮る。
  魚拓も、形を写し撮る。
  魚拓は、まさにモノクロの写真の世界。

宮嶋さんの写真を撮るといういつもの行為は、魚拓の中ですべて完成していたのです。

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photo: 冷めてもパリッとしておいしかった、やっとこ家のたい焼き

「自然とは何か?」
そんなことを考えたくて、山で5年間も暮らしたという宮嶋さん。
そんな最初の話から、ぐいぐいと宮嶋さんの世界に惹きこまれていった私です。

ほんの遊びのつもりではじめたたい焼の魚拓。
何年もかかって、人伝に天然物を探していると、
その魚拓から、たい焼の変遷と そこに関わった焼き職人さんの人生に出会っていました。
集めたすべての魚拓を展示する前に、なくなっていた天然物のたい焼家さんもあります。

 手間隙かけてつくってきた 古くてよきものが、時代の中でひっそりとなくなっていく。
 そのなくなっていくものを、記録しておきたい。 きっと僕の写真も同じだと・・・。

 モノトーンの魚拓は、楽しげに私たちに語りかけてくれます。
 余白がいっぱいあって、見る人の気持ちも入りやすいのでしょう。

 ちょっとしたユーモラスな気持ちが、人の心をほっこりさせる。
 こんな気持ちにさせてくれる、アート(表現)が今必要なんだと思います。
 
「たい焼を焼く人の人生を表現できないかなぁ・・・。」
それが宮嶋康彦さんの、たい焼の魚拓です。

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アートを楽しもう! | 07:42:27

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